台米の経済・貿易交流がますます深化する中、台湾の光学機器大手である台湾彩光科技(TCO)は、来年1月に米国ナスダック市場に上場することを発表しました。本日(21日)、上場前記者会見が開催され、台湾の光電産業の発展を重視する米国在台協会(AIT)および台湾経済部産業発展署の代表も出席しました。
台湾彩光科技は台湾で設立されて15年、スマートヘッドライトの主要部品を通じて、欧州をはじめとする有名自動車メーカーの純正サプライチェーンに参入しています。総経理(CEO)の張永朋氏は、来年1月にナスダックに上場することを発表しました。
台湾彩光科技 総経理 張永朋氏:「ドローンや自動運転分野では、共通してチップが必要とされます。そのため、我々は米国の資本市場を選び、台米協力の架け橋となることを目指しています。」
米国在台協会 商務部門責任者 シェ・ベイチン氏:「私たちは台湾が米国の指定された先端技術センターと協力を促進できるよう支援します。自動運転システム、量子コンピューティング、エネルギー転換、半導体製造などの分野に重点を置いています。」
台湾企業は時代のニーズに応じて進化を遂げており、光学薄膜、色変換層の結晶材料からAIチップアクセラレータの設計および後端応用まで展開しています。特に光学Lidarは測定用途に加え、自動車用途でも年間30億ドルの市場規模があり、年間成長率は20%に達する見込みです。張永朋氏は、米国がサイバーセキュリティを非常に重視していることは、台湾にとって大きなチャンスだと指摘しました。
台湾彩光科技 総経理 張永朋氏:「(中国製の製品は)ドローンにも安全上の懸念があります。光学Lidarはすべてを監視するため、自動車が通過すれば、それだけで台湾企業にとってのチャンスになります。将来的には、我々のAI学習チップがADB(自動配光型ヘッドライト)や光学Lidar市場で世界的に存在感を示すことを期待しています。」
台湾彩光科技 策略長(CSO) Deborah Chang:「チップの部分では台湾の半導体を使用しています。TSMC(台積電)もシリコンフォトニクスの技術開発を進めており、我々の主要チップとは非常に密接に関係しています。将来的にはAIアクセラレータを自社で製造する能力があります。」
台湾の半導体の強みを活かして米国市場に進出し、上場後の株式評価額は3億8000万ドル、市場価値は5億ドルに達し、ユニコーン企業となる見込みです。台湾彩光科技は、世界の自動車向けAIチップアクセラレータのリーダーを目指しています。
報道の出典:https://www.ntdtv.com.tw/b5/20231221/video/380477.html?%E5%8F%B0%E5%85%89%E5%AD%B8%E5%BB%A0%E5%B0%87%E8%B5%B4%E7%BE%8E%E6%8E%9B%E7%89%8C%20%E7%9B%AE%E6%A8%99%E5%85%A8%E7%90%83%E8%BB%8A%E7%94%A8AI%E6%99%B6%E7%89%87%E9%BE%8D%E9%A0%AD